ブログのキーワード選定、無料で使えるツール

キーワード選定ツールのイメージイラスト ブログ資産構築

結論から言うと、キーワード選定に使う無料ツールは、1つに絞るより、役割の違う3〜4つを組み合わせるのが現実的です。「候補を集めるツール」「需要の大きさを見るツール」「実際に表示されている言葉を確認するツール」は、それぞれ別物だからです。そして、どのツールの数字も「目安」であり、最後は検索結果を自分の目で見て判断する必要があります。

この記事では、Googleの公式ヘルプやツールの公式サイトで確認できる範囲で、無料で使えるツールの役割と限界を整理しました。「どのツールが一番いいか」ではなく、どの場面でどれを使うかの参考にしてください。

この記事でわかること

  • キーワード選定とは何か、何のために行うのか
  • 無料で使える5つのツールの役割と、できないこと
  • ツールを組み合わせた、キーワード選定の手順
  • 数字を読むときの注意点
  • 記事にするキーワードを決める基準
  • 初心者がやりがちな失敗

キーワード選定とは

キーワードとは、読者が検索窓に入力する言葉のことです。キーワード選定は、「どんな言葉で検索する人に、どんな記事を届けるか」を決める作業です。

Googleの「SEOスターターガイド」では、タイトルや説明文などで、ユーザーが検索しそうな言葉を自然に使うことが推奨されている一方、同じ語句の過度な繰り返し(キーワードの乱用)は意味がないとされています。つまり、キーワード選定の目的は、言葉を詰め込むことではなく、読者の疑問に合ったテーマを選ぶことです。

無料で使える5つのツール

1. Google検索の予測入力(オートコンプリート)

検索窓に言葉を入力すると、続きの候補が表示される機能です。Googleのヘルプによると、予測入力は、過去の検索内容やトレンドなどの情報にもとづいて表示され、ログイン状態やアクティビティの設定によって、表示される内容が変わる場合があります。

  • できること:読者が実際に入力しそうな言葉の候補を知る
  • 向いている場面:テーマを広げる最初の段階
  • 限界:検索数は分からない。表示内容が、自分の検索履歴や設定に影響される場合がある

自分の履歴の影響を減らしたい場合は、ログアウトした状態やシークレットウィンドウで試すという方法もあります。

2. ラッコキーワード

公式サイトによると、調べたい言葉を入力すると、Google・YouTube・Amazon・楽天・Bingなどのサジェスト(予測入力)キーワードをまとめて取得できるツールです。ほかにも、関連キーワード、Q&A(どんな疑問があるか)、共起語(一緒に使われやすい言葉)、検索上位サイトの見出しの抽出などの機能があります。

  • できること:候補の言葉を、一気にまとめて集める
  • 向いている場面:テーマの洗い出し、見出しの案出し
  • 無料の範囲:公式サイトでは、無料版でも多くの機能を使えるが、利用回数に制限があり、メールアドレスでの会員登録で制限が緩和されると案内されています
  • 有料との違い:公式サイトでは、月間検索数の取得などが有料プラン(月額660円〜と記載)の機能として案内されています。料金は変更される場合があるので、公式サイトで最新の情報を確認してください

3. Googleトレンド

Googleトレンドは、検索キーワードの人気度の推移を確認できる、Googleの無料ツールです。Googleのヘルプによると、期間や地域を指定でき、複数のキーワードを比較できます。

  • できること:言葉の人気が上がっているか下がっているか、季節性があるか、2つの言葉のどちらが検索されやすいかを比べる
  • 向いている場面:テーマの時期や、言い方の違いの比較
  • 限界:数値は、実際の検索回数ではなく、相対的な人気度(0〜100に調整された値)です。ヘルプでは、検索ボリュームの小さいキーワードは「0」と表示されること、プライバシー保護のために統計的なノイズが加えられていることも説明されています

つまり、検索数の少ない細かいキーワードには、あまり向いていません。

4. Googleキーワードプランナー

Google広告の中にある、キーワードの調査ツールです。Googleのヘルプによると、新しいキーワード候補の発見や、月間の検索ボリュームの確認ができます。

  • できること:キーワード候補の発見、検索ボリュームの目安の確認
  • 利用に必要なもの:Google広告のアカウント。基本機能の利用には、支払い情報の入力を含めたアカウント設定の完了が必要と案内されています
  • 料金:ツール自体は無料で利用できるが、提案されたキーワードで実際に広告を配信すると、広告費が発生する
  • 限界:本来は広告を出す人向けのツールで、ブログの記事を書くための数字とは、性質が違う

広告を出す予定がない場合は、アカウント設定の手間をかけてまで使う必要があるか、検討してください。使う場合も、検索ボリュームは「目安」として捉え、正確な数字とは考えないことをおすすめします。

5. Search Console

自分のサイトがすでに検索結果に表示されている場合、Search Consoleの「検索パフォーマンス」で、実際にどんな言葉で表示されたかを確認できます。Googleのヘルプでは、表示回数、クリック数、CTR、掲載順位が確認できるとされています。

  • できること:すでに表示されている検索語を知る。新しい記事のヒントや、リライトの根拠にする
  • 向いている場面:記事がある程度公開されたあとの、見直しや追加
  • 限界:自分のサイトに表示された言葉しか分からない。ブログを始めたばかりの時期は、データがまだない

ツールの比較表

ツール 主な役割 数字の種類 注意点
Google予測入力 候補を知る なし 履歴や設定の影響を受ける場合がある
ラッコキーワード 候補をまとめて集める 無料版は検索数なし 回数制限あり、月間検索数は有料
Googleトレンド 人気度の推移・比較 相対値(0〜100) 検索数の少ない言葉は0になる場合がある
キーワードプランナー 検索ボリュームの目安 検索ボリューム Google広告アカウントが必要
Search Console 実際の表示語の確認 表示回数・クリック数など 自分のサイトのデータのみ

ツールを組み合わせた選定の手順

  1. テーマの種を決める:書きたい大きなテーマを、1〜2語で決める(例:「ブログ 始め方」)
  2. 候補を集める:Google予測入力とラッコキーワードで、関連する言葉を洗い出す
  3. 読者の疑問を整理する:集めた言葉を見て、「何を知りたい人が、この言葉を検索するのか」を書き出す
  4. 需要の傾向を確認する:Googleトレンドで、言葉の言い方の違いや時期を比べる。必要なら、キーワードプランナーで検索ボリュームの目安を見る
  5. 検索結果を実際に見る:その言葉で検索して、上位にどんな記事が出ているかを確認する
  6. 自分が書ける内容か判断する:公式情報で確認できる、または自分が責任を持って書ける内容かを考える
  7. 記事の主なテーマを1つに決める:1記事に詰め込まず、テーマを絞る
  8. 公開後、Search Consoleで確認する:実際に表示された言葉を見て、追加・見直しの材料にする

特に5番の「検索結果を実際に見る」は、ツールにはできない作業です。上位の記事が、どんな種類の内容(解説、比較、手順など)なのかを見ると、検索する人が求めている形が分かります。

検索意図を、3つに分けて考える

同じ言葉でも、検索する人の目的は違います。大きく分けると、次の3つです。

種類 読者の状態 記事の例
知りたい 言葉や仕組みを知りたい 「〇〇とは」「〇〇の意味」
比べたい・選びたい 候補の中から選びたい 「〇〇の選び方」「〇〇と△△の違い」
行動したい やり方が知りたい、申し込みたい 「〇〇のやり方」「〇〇の手順」

ブログの収益化を考えるなら、「比べたい・選びたい」「行動したい」に近いキーワードのほうが、紹介する商品やサービスとつながりやすい傾向があります。ただし、これは一般的な考え方であって、検索数が少なくなる場合もあります。また、商品を紹介するだけの薄い記事は、Googleのスパムポリシーでも問題とされるので、独自の情報や比較、注意点を加えることが前提です。

数字を読むときの注意点

  • 検索数が多い=書くべき、ではない:競合が多く、新しいサイトでは読まれにくい場合がある
  • 検索数が少ない=無価値、でもない:数は少なくても、悩みが具体的で、読者の役に立てる場合がある
  • ツールによって、数字は違う:集計方法が違うため、複数のツールの数字が一致しなくて当然
  • 数字は目安として使う:特に無料版や、相対値の数字は、順位づけの参考にとどめる
  • 時期によって変わる:季節や話題で、検索される言葉は変わる

よくある失敗

  1. ツールの数字だけで決める:検索結果を見ないまま、数字の大きさで選んでしまう
  2. キーワードを詰め込む:タイトルや本文に、不自然に同じ語を入れる
  3. 1記事に複数のテーマを入れる:何の記事か分かりにくくなる
  4. 同じキーワードで、何本も記事を書く:自分のサイトの記事同士が競合し、内容も重複しやすい
  5. 書けない内容を選ぶ:公式情報の確認や調査が必要な内容を、確認せずに書いてしまう
  6. 選定だけで、満足してしまう:選んだ後に、実際の検索結果の数字を見て見直さない

よくある質問(FAQ)

Q. 無料ツールだけで、十分ですか?

ブログを始めたばかりの段階では、十分なことが多いと考えています。有料ツールが必要になるのは、記事数が増えて、検索数をまとめて比較したくなってからで遅くないと思います。

Q. キーワードプランナーは、必ず使うべきですか?

必須ではありません。Google広告のアカウント設定が必要で、広告を出さない人には少し手間がかかります。予測入力やサジェスト、Googleトレンド、Search Consoleだけでも、テーマの選定はできます。

Q. 検索数が何回以上なら、書く価値がありますか?

公式に、そうした基準は示されていません。数字よりも、読者の疑問に答えられる内容を書けるかどうかで判断するのが基本です。

Q. ラッコキーワードの無料版で、できることは何ですか?

公式サイトによると、サジェストの取得や関連キーワードの取得など、多くの機能が無料版でも使えますが、利用回数に制限があります。最新の内容は、公式サイトで確認してください。

Q. キーワードは、いくつ入れるべきですか?

「いくつ」という決まりはありません。Googleのガイダンスでは、同じ語句を何度も繰り返すことは意味がないとされています。主なテーマを1つ決めて、読者が使いそうな言葉を、自然な文章の中で使うのが基本です。

Q. AIにキーワードを出してもらってもいいですか?

アイデア出しの補助としては使えます。ただし、検索数や競合の状況はAIでは分からない場合があるので、他のツールや検索結果で確認してください。

まとめ

  • 無料ツールは、役割の違うものを組み合わせて使う
  • 候補を集めるのは予測入力とラッコキーワード、人気度の比較はGoogleトレンド、検索ボリュームの目安はキーワードプランナー、実際の表示語はSearch Console
  • 数字はすべて「目安」。最後は検索結果を自分の目で見て判断する
  • 検索意図(知りたい・比べたい・行動したい)を考えて、記事の主なテーマを1つに絞る
  • 公開後はSearch Consoleで実際の表示語を見て、見直しの材料にする

キーワード選定は、読者が何に困っているかを知るための作業です。ツールはその手がかりを集めるための道具であって、答えそのものではありません。数字に振り回されすぎず、自分が責任を持って書けるテーマを選ぶことが、長く続けるうえでも大切だと考えています。

参考にした公式情報(2026年10月確認)

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