YouTubeの収益は広告だけじゃない|他の収益源の考え方

YouTubeの収益源のイメージイラスト YouTube運用

結論から言うと、YouTubeの収益は「動画の広告」だけではなく、YouTubeの中の機能(メンバーシップ・Super Chat・ショッピングなど)と、YouTubeの外の収益(アフィリエイト・自社商品など)の2種類に分けて考えられます。そして、広告収益に頼りすぎず、複数の収益源を持つことが、動画の再生数の増減に左右されにくくなる、という点で現実的な考え方だと思います。

ただし、どの収益源にも条件・ルール・手間があります。この記事では、YouTubeヘルプで確認できる範囲で、収益源の種類と条件を整理し、そのうえで、組み合わせるときの考え方と注意点をまとめました。収益の金額を約束するものではなく、どんな選択肢があるのかを知るための記事としてお読みください。

この記事でわかること

  • YouTubeの中で使える収益化の機能の種類と、条件の違い
  • YouTubeの外で収益を得る方法(アフィリエイト・自社商品など)
  • 収益源を組み合わせるときの考え方
  • 広告であることの表示など、守るべきルール
  • 収益源を増やすときの注意点
  • 判断の手順

収益源を2つに分けて考える

区分 収益の例 特徴
YouTubeの中 広告収益、メンバーシップ、Super Chat、ショッピングなど YouTubeの規約と条件に沿う。YPPへの参加が前提のものが多い
YouTubeの外 アフィリエイト、自社商品・サービス、ブログ・メルマガなど 自分で設計できる。法令や広告表示のルールを自分で守る必要がある

YouTubeの中の収益源

YouTubeヘルプでは、YouTubeパートナープログラム(YPP)に参加すると、複数の方法で収益を得られると案内されています。

1. 広告収益

動画の再生ページに表示される広告と、ショートフィードに表示される広告です。YPPの条件は、現行では次のとおりです。

  • 登録者1,000人以上
  • 直近365日の総再生時間が4,000時間以上、または直近90日のショート視聴回数が1,000万回以上

2027年2月1日からは、新規申請者の条件が、8,000時間または2,000万回(ショート90日)に変わる予定です(YouTube公式ブログ・2026年8月10日付)。既存の参加者のステータスは、この変更で変わらないとされています。

2. ファンからの収益(メンバーシップ、Super Chat、Super Thanks)

YouTubeヘルプによると、次の機能は、より低い条件で使えると案内されています(登録者500人以上、過去90日に公開動画3本以上、そして365日間の長尺動画の総再生時間が3,000時間以上、または90日間のショート視聴回数が300万回以上)。

  • チャンネルメンバーシップ:視聴者が月額料金を払って、チャンネルを支援する
  • Super Chat/Super Stickers:ライブ配信やプレミア公開で、目立つメッセージやステッカーを送る
  • Super Thanks:動画に対して、お礼として購入する機能

YouTube公式ブログでは、ファンからの収益化の条件は、2027年の変更では変わらないと案内されています。ファンとの関係性が強いチャンネルで向いている収益源です。

3. YouTubeショッピング

YouTubeヘルプでは、自分の商品、または他のブランドの商品を動画に紐づけて、収益を得られる機能として案内されています。使える条件や対象の国・地域、他ブランドの商品の扱いには細かい条件があるため、必ず最新のヘルプで確認してください。

4. YouTube Premiumの収益

YouTube Premiumの会員が、あなたの動画を視聴したときに、収益が得られる仕組みです。YouTube公式ブログ(2026年8月)では、Premium Liteについて、サブスクリプション純収益の60%が収益プールとなり、会員の視聴時間や視聴回数にもとづいてクリエイターに分配されると案内されています。Premium Liteの提供地域は拡大が案内されていますが、お住まいの地域での提供状況は、公式ページで確認してください。

YouTubeの外の収益源

1. アフィリエイト

動画の概要欄やブログなどで、商品やサービスを紹介し、成果に応じて報酬を得る方法です。ASP(アフィリエイトサービスプロバイダ)を通して、広告主と提携する形が一般的です。ASPの仕組みについては、別の記事(「ASPとは?アフィリエイトの仕組みと選び方の基本」)で整理しています。

注意点

  • ASPや広告主ごとに、掲載できる媒体や、禁止されている表現が決められている場合がある。YouTubeで紹介してよいかを、提携前に確認する
  • 動画内で、広告であることを視聴者に分かるようにする(後述)
  • 商品を紹介するなら、メリットだけでなく、向かない人やデメリットも伝える

2. 自社の商品・サービス

自分の知識やスキルを使って、教材、相談、制作サービスなどを提供する方法です。他社の商品を紹介するより、利益率が高くなる可能性がある一方で、契約・返金・サポートなどの責任が、すべて自分にかかるという違いがあります。

3. ブログ・メルマガへの誘導

動画の内容を補足する詳しい記事を、ブログで用意する方法です。動画で興味を持った人が、記事で詳細を確認できます。ブログ側で、アフィリエイトやAdSenseなどの収益化をする形です。

4. その他

案件の依頼(企業からの依頼で商品を紹介する)、講演、執筆などもあります。ただし、これらはチャンネルの影響力や実績が必要になる場合が多く、最初から目指すものではないと考えています。

収益源の組み合わせ方の考え方

ここからは公式情報ではなく、僕の考え方です。

1. 広告収益だけに頼らない

広告収益は、再生回数や広告の状況に左右されます。YouTubeの仕組みの変更(たとえば2027年2月1日のYPPの変更)にも、影響を受けます。収益源を1つに絞らず、複数を持つことが、安定につながる考え方です。

2. チャンネルのテーマと、収益源を合わせる

チャンネルのテーマ 合いやすい収益源の例
商品のレビュー・比較 アフィリエイト、ショッピング
学習・スキル解説 自社の教材やサービス、ブログ・メルマガ
ライブ配信・コミュニティ メンバーシップ、Super Chat
エンタメ・雑談 広告収益、メンバーシップ

3. 視聴者の信頼を最優先にする

収益化を急いで、内容が宣伝ばかりになると、視聴者が離れてしまいます。役に立つ内容が先、紹介は後という順番を守るほうが、長く続けやすいと思います。

4. 順番は「広げる」より「深める」

最初から全部の収益源に手を出さず、まずは1つ(たとえば、広告収益かアフィリエイト)を軸にして、慣れてから次を加えるほうが、負担が少なくなります。

広告であることの表示(守るべきルール)

YouTubeの「有料プロモーション」の申告

YouTubeヘルプによると、動画に有料のプロダクト プレースメント、おすすめ情報、スポンサーシップなどのビジネス関係が含まれる場合は、YouTubeに申告する必要があります。YouTube Studioのチェックボックスをオンにすると、動画の冒頭10秒間に、視聴者に向けて開示メッセージが自動的に表示されます。また、ヘルプでは、有料プロモーションの開示に関する国内の法的義務を理解して順守する責任は、クリエイターとブランドパートナーにあるとされています。

消費者庁のステマ規制

消費者庁の公開情報によると、令和5年(2023年)10月1日から、事業者が表示内容の決定に関与した広告で、一般消費者が広告であると判別することが困難なもの(いわゆるステルスマーケティング)は、景品表示法違反となります。規制の対象は広告主(事業者)で、インフルエンサーなどの第三者は、規制の対象にはなりません。

ただし、対象外だから表示しなくてよい、ということではありません。広告主から依頼を受けて表示をする場合、広告主側が規制の対象になるため、広告であることを明示する対応が求められる、というのが基本的な理解です。アフィリエイトリンクを含む紹介も、読者や視聴者が広告だと分かる形にするのが、誠実だと考えています。具体的な表示の方法や、判断に迷う場合は、消費者庁の運用基準やQ&Aを確認してください。

収益源を増やすときの注意点

  • 規約を確認する:YouTubeの収益化ポリシー、ASPの規約、各サービスの利用条件
  • 18歳未満などの年齢条件:機能ごとに年齢の条件がある場合がある。公式ヘルプで確認する
  • 税金の扱い:収益が出た場合、副業の確定申告が必要になることがある。詳しくは別の記事(「副業の確定申告|所得20万円の目安と住民税の注意点」)で整理しています
  • 在庫・返金・サポート:自社の商品を扱う場合は、顧客対応の負担も考える
  • 過度な期待をしない:条件を満たしても、収益が出るとは限らない

判断の手順

  1. チャンネルのテーマと、視聴者の悩みを書き出す
  2. その悩みに合う商品・サービスは何かを考える
  3. 現在のYPPなどの条件を、公式で確認する
  4. 軸にする収益源を1つ決める
  5. 広告であることの表示や、規約の確認をする
  6. 数か月運用して、反応を見て次の収益源を検討する

よくある質問(FAQ)

Q. YPPに入らないと、YouTubeでは収益を得られませんか?

YouTubeの中の収益機能(広告・メンバーシップなど)は、YPPの条件が関係します。一方で、アフィリエイトや自社商品など、YouTubeの外で収益を得る方法は、YPPとは別に考えられます。ただし、各サービスの規約は確認してください。

Q. 動画の概要欄にアフィリエイトリンクを貼ってもいいですか?

ASPや広告主が、YouTubeでの掲載を認めているかを、先に確認してください。認められていても、広告であることが分かる表示をするのが望ましいです。

Q. 登録者が少なくても、収益化できますか?

YouTubeの中の収益機能には、登録者数などの条件があります。YouTubeの外の収益源は、チャンネルの規模に関わらず始められますが、読まれる・見られることがなければ収益にならない点は、同じです。

Q. 広告収益だけでは、足りないのでしょうか?

人によります。広告収益だけで十分な人もいれば、複数の収益源を持つほうが安定する人もいます。変更の可能性がある条件に頼りすぎないという意味では、複数を持つ考え方が現実的だと思います。

Q. 他社の商品を紹介するとき、悪い点も書くべきですか?

書くことをおすすめします。メリットだけの紹介は、信頼を失う原因になりやすいからです。向かない人の条件なども、正直に伝えるほうが、結果的に視聴者のためになると考えています。

Q. 収益はどのくらい見込めますか?

条件や分野、視聴者によって大きく変わるため、金額の目安は示せません。数字を約束する情報には、注意してください。

まとめ

  • YouTubeの収益は、「YouTubeの中」と「YouTubeの外」の2種類に分けて考えられる
  • 中の収益には、広告、メンバーシップ、Super Chat、ショッピング、YouTube Premiumなどがあり、条件が機能ごとに違う
  • 2027年2月1日から、新規のYPP参加基準が変わる予定。ファンからの収益化の条件は変更されないと案内されている
  • 外の収益には、アフィリエイト、自社商品、ブログ・メルマガへの誘導などがあり、規約や広告表示のルールを守る必要がある
  • 広告収益に頼りすぎず、チャンネルのテーマに合う収益源を、1つずつ増やしていく

収益源を増やすことは、目的ではなく手段です。視聴者の役に立つ動画を作り続けることが前提で、そのうえで、無理のない形で収益の選択肢を持つくらいが、ちょうどいいと考えています。

参考にした公式情報(2026年10月確認)

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